まちかど情報室「いざというときに備えます」
2015/09/01(火)の放送でした。
●少ない人数で運べます!背負って運ぶ避難器具=「あんぜんしょいっこ」
兵庫県にある高齢者施設。
18人のお年寄りが暮らしています。
定期的に避難訓練を行っていますが、階段での非難は大変だということで、それが課題でした。
施設社長 「エレベーターは使えませんので、、、
車椅子は4人の人間が必要となってきますし、おんぶすると両手が使えなくなる。」
そこで去年から取り入れたのは、椅子の形をした道具。
ショルダーベルトで背負うことができます。
座らせたお年寄りの体を別のベルトで固定。
もう1人が後ろから取手をもって補助します。
前を歩く人は両手を使うことができるので、お年寄りの手を握ったり、手すりにつかまったりして、安全に降りてくることができます。
「非常時というのは、少ない人数で素早く避難というのが大事です。
利用者さんも、これに乗ったら安心して降りられるんだなっというところまでもっていきたいなと思っております。」
合原 「災害の時は不安ですから、そんな時に手を握ってもらえると安心ですね。」
開発したのは兵庫県にある、金属加工メーカー。
阪神淡路大震災のときに、お年寄りの非難に苦労したという声を受けて、少ない人数でも安全に連れ出せるようにということで、工夫を重ねたそうです。
背負子(しょいこ)と聞くと、古風な感じがしますね。
ウィキペディアによると
「山村における薪の運送など、自動車による輸送が普及するまで、主に長距離を運搬するための道具として用いられた。」
とのこと。
登山をする人は、当たり前に使っているのかもしれません。
ロボットの時代が来るともいわれていますが、このようなアナログの知恵が活躍できる場面もまだまだ多いと思います。