「”もしも”に備えます」
2015年3月2日(月)放送のNHKまちかど情報室のテーマです。
鈴木 「もしもの時に備えて、何かを準備しておきたいけれど、何を準備していいかわからない。」
日常生活で使いながら、非常時に役立つアイデアをピックアップしたそうです。
●もしものときに役立つシートカバー=「FRS ウェットタイプ」
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宮城県石巻市で生まれたアイディア。
Mさんは、去年からあるものを備え始めたそうです。
防寒着です。
頭からかぶって使います。
使ってる生地はウエットスーツと同じで、保温性に優れています。
後にはクッションがついていて、非常時には寝袋として使うことができます。
アスファルトの上に寝ても、
「冷たくないです。」
普段は、車のシートカバーとして使っています。
下の方にポケットもついていて、車が水没した時に窓ガラスを割るためのハンマーや救命ロープなどを入れておくことができます。
Mさんは、毎日車で通勤しているそうです。
「いざという時に防災の役割を果たしてくれるというのが、安心です。」
この製品を開発したのは、石巻専修大学で機械工学を教えているという山本さん。
山本さんは、東日本大震災のときに車で市内を移動していて津波に襲われたそうです。
「窓ガラスがミシミシミシと割れ始めた。それが一番危機の状態だったですかね。」
車が押し流される中、その時は自分の手で窓を開けて逃げ出し、
必死に泳いで、一命を取り留めたということです。
山本さんは今、地元のダイビング用品メーカーと協力して車が水に流された時にも役立つ機能をもう一つくわえました。
それは水に浮くという機能です。
車から出られたとしても、周りが水で溢れている時に助かるためには浮かなければいけません。
「流されている間に、だんだんだんだん車は沈んでくるんですよね。水の中に飛び込むというのはなかなか勇気がいるもんですから、浮力体があれば、違う脱出の方法があったのではないかと思います。」
切実なコメントでした。
普段から、邪魔にならずシートにつけておけて、いざと言うときには強力にサポートしてくれるというのは、心強いと思います。
また、キャンプなどにも活用できそうですね。
山本さんは、車の開発をしていた技術者だったそうです。
いざと言うときに役に立つ車に関する防災用品をこれからも開発して行きたいと考えているそうです。