「体の動き サポートします」
2014年11月28日(金)放送のNHKまちかど情報室のテーマです。
テーマを見て鈴木アナウンサーは、
「私は鹿島さんをサポートしていますよね。」と切り出しましたが、鹿島アナウンサーはそっけなく流しました。
時間が無かったのかなと思いました。
体の動きをサポートして、仕事やスポーツに役立つアイディアが紹介されていました。
●腰の負担と疲労を軽減する=「スマートスーツ」
・株式会社スマートサポート( Smart Support Technologies, Inc. )
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場所は北海道。(地面には雪が見えました。)
農業を営んでいるKさん。38歳。
農作業は力仕事が多くなります。
フラノミックスという土を積んでいましたが、一つ20キロあるそうです。
中腰の作業が続くこともあります。
とにかく、腰に負担が来るようです。
と言うことで、使っているものがあるそうです。
一見、スカイダイビングの器具のようです。
背中に背負って、ベルトで留めていきます。
背中や足の筋肉をサポートして、腰への負担を軽くしてくるというものです。
重いものを持ち上げるときに、ゴムの力で引っ張って助けてくれます。
「腰に負担がかからなくて、かなり助けられてる感じがありますね。」
開発したのは北海道大学工学部 田中准教授。
田中さんは、体に装着して作業を楽にしてくれるというロボットの研究を続けてきました。
電気の力を使うものは、農作業には不向きでした。
田中 「故障が起きたり、耐久性の面。何よりコストパフォーマンスが合わないということで、(モーターなどを)思い切って取り外してみようと、、、」
注目したのは物を持ち上げるときに使う背中の筋肉。
この筋肉の動きを支える新しいゴムを開発しようと考えました。
使ったゴムは、機械などに使われる特殊なゴムの専門メーカーと1年がかりで開発したものです。
伸びる時にはすっと伸びますが、縮むときに強い力が出ます。
持ち上げるときに、筋肉をサポートしてくれます。
ゴムの強度は、背中の筋肉への負担を25パーセント減らす程度の強さです。
腰へのダメージを和らげながらも、体も自然に動くくらいの強さです。
電源不要。
重さも600グラムということで、農業だけではなく、介護の現場でも広がりを見せているそうです。
田中 「様々な業種、職種に対応できるスーツをこれから開発して行きたいなと思っております。」
田中さんの開発のきっかけは、北海道夕張の名産、メロンの収穫作業を見たことだそうです。
ヨーロッパやアジアの介護施設からも問い合わせがあるそうです。
25%軽減、というところにもこだわっているそうです。
あまりゴムを強くしすぎると、本人の筋肉も落ちてしまうそうです。
程よいサポートということが大事だそうです。
助けすぎると、本人のためにならないというのは、どの世界でもおなじであるようですね。
北海道発の技術、製品と言うことで、特に応援したいなと思いました。