「子どもが挑戦! アイデア”工作”」
2014年12月12日(金)放送のNHKまちかど情報室のテーマです。
将来、まちかど情報室に登場するような製品を生み出してくれるかもしれません。
発明好きな子どもたちの全国大会を取り上げていました。
「からくり」の技とアイデアを競い合う大会です。
「全国少年少女チャレンジ創造コンテスト」
※毛利元就の三本の矢が、シンボルマークに使われています。
・主催:公益社団法人発明協会
・会場:東京工業大学 屋内運動場
第 4 回に続き、「からくりパフォーマンスカー」が課題でした。
大会に集まったのは全国の発明クラブに所属する小中学生、60チーム。
モーターで動く、仕掛けの面白さを競います。
大阪の子供たちが作ったのは、たこ焼きと花火の仕掛けがある車。
たこ焼きが飛び上がっています。
その地域のPR をするというのが、テーマになっています。
リモコンで操作して仕掛けを披露しながら1分間に10m の距離を、走らせるというものです。
青森県の子供たちが、地元の牧場テーマに作った車もあります。
後からシャボン玉が出ています。
小さな輪っかを石鹸水にくぐらせ、後ろから風を当てて飛ばしているのでした。
モーターを使っている、単純な仕組みですが、風の強さや角度の調整など、難しかったと思われます。
(愛知県のクラブ)
石炭を積んだ船が、発電所に到着し、タービンが回って家の煙突から煙が出て、窓に明かりがともるという仕組み。
原料から発電、家に電気が届くまでを車で表現しています。
うまく仕掛けが連動しているかどうかも、審査のポイントです。
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この大会に初めて参加した、愛知県の中学二年生。M君。
小学4年生の頃から、地元の発明クラブに通っています。
(刈谷少年少女発明クラブ)
将来の夢はロボット技術者になること。
M君たちが大会に向けて作った車。
テーマは徳川家康でした。
お城が割れて中から金のしゃちほこがせり上がるというのが一番の見せどころです。
しゃちほこを載せた棒を糸で引き揚げる仕組みが、なかなかうまくいかずに困っていました。
M 「引っ張りすぎて、タコ糸ガツンと切れてしまいました。」
そんな時に頼りになるのが、指導員のTさん。
愛知県ですから、自動車部品メーカーが多く集まっていて、Tさんもその部品メーカーで長年働いていた技術者の一人です。
電気や機械に詳しい大人たちが、子供たちのものづくりを支えています。
T 「図面の段階でのアドバイス、作っていくときのアドバイスという形をとっています。やっと完成したという感じで、ホッとしております。」
迎えた、大会本番。
先頭の車がバックして連結。
仕掛けがスタートします。
お城の中の人が回転して中で報が伸びてきます。
見事しゃちほこが、せり上がりました。
M君のチームが金メダルを獲得しました。
M 「最初から最後まで緊張しっ放しで、大変でした。
賞がとれてうれしかったです。」
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発明協会 副会長 及川さん
「夢とかアイデアを具体的にすることを通じて、新しい形のあるものを作っていくというのを創造力につなげ、将来日本を担う技術力とか、ものづくりに生かして欲しいと思っています。」
全国にはたくさんの「発明クラブ」があることを知りました。
(函館にもありました。)
クラブ一覧
大人が上手く導けば、子どもはどんどん伸びていくということを再確認できました。
この「発明クラブ」のスタートには、ソニーの井深氏がかかわっているということでした。
裾野が広がることで、頂上も高くなるんだろうなと思います。
これからが楽しみです。