まちかど情報室「」
2015/12/08(火)の放送でした。
●ギター演奏を補助する装具=「響楽(きょうらく)」
三重大学。
ギターの演奏をサポートするために、大学で生まれたアイディアです。
Oさんは、21年前交通事故にあって以来、腕は動きますが指先が全く動きません。
ギターの演奏が好きだったOさんのために、開発されたのが腕につける装具。
ウレタンでできたローラーがついています。
それをベルトで左手に固定して、このローラーをリーダーのネックにかけます。
ローラがギターの弦をしっかり押さえてくれます。
どんなギターでも必要なチューニングをしておけば、指で弦を押さえなくても、手の重みだけで演奏できます。
三重大学矢野教授
「ギターを弾くことによって、『私こういうところも筋肉が動くんだ。』というのがわかってきたということで、運動面、体の面でリハビリ効果とかが出来ていていると。」
Oさん 「ただギターが弾けるようになるという一つのアイテム、道具というのではなく、それを弾くことによっていろんな人と音楽を通してコミニケーションや繋がりが持てる、そういうのがいちばん弾いていて楽しく思えるところになります。
和久田 「弾きながら歌えば、リハビリにもなりますし、なにより明るい気持ちになるのがいいですね。」
このアイディアは、三重大学で行われている、人の動きをサポートする研究を生かして5年かけて開発されました。
(最初に三重大学が映った時、
壁には、「上肢支援ロボット ARM ROBT」という看板が掛けられていました。)
Oさんは、以前は障害のある仲間と1音ずつギターを弾いて合奏するスタイルで楽しんでいたそうです。
今はこの装具のおかげで、自分で1曲演奏できるのが何より嬉しいそうです。
腕の動きを、細かい動作におきかえてくれる装具ということになると思います。
アナログな作りで、それを上手に実現させているなと感心しました。