積み木のようなロボット倉庫=「オートストア」20160322-3

まちかど情報室「積み木から考えました」
2016/03/22(火)の放送でした。

●積み木のようなロボット倉庫=「オートストア」

積み木遊びをヒントにして生まれたアイデアが登場です。

主に通販商品を扱う物流倉庫での取材。
棚の間には通路があって、必要の商品は、スタッフが保管場所まで行って取り出しています。

(「ニトリ」と書かれた札が下がっていました。)

この方法では、ものを置いたり人が通れるようにするための広いスペースが必要になります。

そこで商品を積み木のように、ぎゅっと重ねて、省スペースで管理しようというアイディアを取り入れました。

この倉庫では、商品を入れた箱を四メートルの高さまで重ねて保管しています。

その上の部分を台車のようなものが走り回っています。
ロボットです。

枠の上を走り回るロボットたちが注文に合わせて品物を上から取り出すという、いわば”積み木型ロボット倉庫”なのでした。

この方法で10万個以上の商品を、これまでの半分のスペースで管理できるようになりました。

プログラムの制御で、ロボットが必要な製品を箱ごと運び出して、スタッフのもとへとポンと届けてくれるというわけです。

このシステムを取り入れたことで、これまでの4倍、1時間におよそ2000個の注文に対応できるようになったということです。

「通販をやっていると掲載アイテム数を増やしたい。
これは非常に有効な設備ではないかと。
ロボットが商品を供給してくれる。楽に作業ができるという形のいいところがあるのかなと思います。」

和久田 「積み木の発想でということで、すごく面白いですね。
ロボットもぶつからずに動いて、賢いですね。」


1日作業を終えて、次の日作業する内容を入力しておくと、夜のうちに下の方にある箱を上の方に異動させておいてくれるそうです。
そのため、作業が速くなるそうです。

和久田 「私たちが寝ている間にやってくれているんですね。」

朝のこの時間は、スタッフたちの出勤を待っているという時間帯かもしれません。

ニトリは、3月11日にこの倉庫を報道陣に公開したそうです。
日経新聞や、WBSでも取り上げていました。

(日経新聞)ニトリが「ロボット倉庫」公開 国内初、作業効率4倍に

従来のしくみの4倍の仕事量をこなせるということです。
作業する人の労働環境も改善します。
数億円の導入費用をかける価値があるとのこと。
大きな話ですね。
システムはノルウェーの企業が開発したものだそうです。