車椅子を引っ張ることができるようにする=「JINRIKI」20150410-1

「車いすに便利です」
2015年4月10日(金)放送のNHKまちかど情報室のテーマです。

車椅子での生活に役立つアイデアが紹介されていました。
車いすで生活する人だけではなく、家族や周りの人たちも便利に使えるという発想の転換のアイディアもありました。

 
●車椅子を引っ張ることができるようにする=「JINRIKI」

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肺の病気で車椅子を使い始めたFさん、85歳。
この日は介護スタッフに連れられて思い出の場所にやってきました。

かつて友人と一緒に歩いて登った山です。
上からの景色を見たいと思いました。
「友達同士で写真を撮りに来て、2、3人で回ったんです。」

山の上に続く道には自動車が乗り入れられません。
そこで使ったのがリアカーのように車椅子を引っ張る道具です。

車椅子の前の車輪を浮かして引っ張ることができるようにします。

長野県の福祉用具メーカーが開発しました。
国内で市販されている車いすのほとんどに取り付けられます。

途中、段差があるところでは、引っ張る人が先に段を超えるので、そのときに声をかけることができます。

引く人は車椅子の前で足元の状態を確認しながら引っ張ることができます。

引かれている人は、
「前で人が引っ張っているという、安心感があるよね。」

「雄大っていうか、すばらしい!」
Fさんは、思い出の景色をじっくり楽しみました。

介護職員 「多少上り坂や下り坂でも、押すより楽です。こういうのがあると便利です。」


考えたのは、長野県の男性です。
車椅子で生活している弟がいて、地震で避難するときに移動で苦労したそうです。
もう少し避難しやすいものがあればいいなということで、リヤカーをヒントに開発したそうです。

簡易装着型の「JINRIKI QUICK(クイック)」という製品もありました。
専用の車椅子「JINRIKI Chaircart(チェアカート)」も開発されたそうです。
「JINRIKI」のホームページ

確かに人力車のようですね。
引くほうも、乗るほうも気分がいいというのは、何よりだと思います。