「行きたい場所へ お連れします」
2015年1月23日(金)放送のNHKまちかど情報室のテーマです。
体の不自由なお年寄りの外出や旅行をサポートするサービスが紹介されていました。
お年寄りの中には、遠くへ出かけることは諦めている方もいらっしゃいます。
外出をサポートしてくれる活動が増えてきたそうです。
●有料の付き添いサービス=しゃらく旅倶楽部「オーダーメイド旅行」
兵庫県で夫婦2人暮らしのFさん。
ご主人は86歳。
13年前に脳梗塞で倒れて以来、右半身が麻痺してしまい、1人で外出することはできません。
この日、Fさんは兵庫県のNPOが行っている有料の付き添いサービスを利用して、ある美術館に向かいました。
琵琶湖大橋有料道路を通って行きます。
ここには、Fさんが一度、実際に見てみたいと思っていた作品が展示してあるということです。
車に乗ること一時間半。
到着したのは、滋賀県守山市にある美術館です。
Fさんは車椅子から立ち上がり、作品を鑑賞しました。
「わぁ、ごっつ いいね」
憧れの作品と対面することができました。
「これはすばらしいわ。」
じっくり作品を楽しんだ後、トイレに行きたいというFさんをスタッフは迷わず、近くの車椅子対応のトイレに案内しました。
休憩は出入口の階段にスロープを設置してくれるカフェを選んでいました。
体の不自由なFさんを手際よくサポートしていきます。
「快適です。」
実は、スタッフは2日前に今回の移動ルートをあらかじめ調べていました。
トイレも、車椅子ではいれるトイレがどこにあるのか、見つけていました。
緊急のときに搬送する病院も、通路の段差も入念にチェックしていました。
石畳風の路面を見て、
「この辺は、ガタガタと不快なのでできるだけ避けて通りたい。」
このサービス、年々利用者が増えています。
例えば、親族の結婚式に出るために利用する方。
故郷の墓参りに付き添ってもらう人。
目的も様々です。
NPO法人 事務局長 小倉譲さん 「家族で行けるなら家族で行った方が絶対いいんですよ。どうしても家族さんが難しい時には、私たちを利用してもらった方がいい。諦めていることを形にする仕事だと思っています。」
鈴木アナウンサーも、Fさんの満足げな表情が印象的だったそうです。
NPO の代表小倉さんがこの活動を始めたのは、自分自身の体験がきっかけだったそうです。
家では寝たきりだった自分のおじいさんを遠く離れた故郷、徳島県に連れて行ったことがあったそうです。
昔遊んでいた神社の階段を見て、みずから立ち上がってその階段を上ったのだそうです。
とても驚いたそうです。
行きたい所に連れてってあたら元気な姿が見られるという体験から、こうしたつきするサービスを考え始めたそうです。
———————–
寝たきりではなくて、”寝かせ切り”
そんなことを聞いたことがあります。
周りのサポートがあれば、外出や自立歩行が可能になる場合があるだろうと思います。
家族の愛情が援助があればいいですが、手が回らないこともありますね。
そう言うときに選べる選択肢があるということは、いいことだなと思います。
利用頻度の低い田舎では、事業として成り立たず、自治体中心になると思いますが、何とか進展して欲しいなと思います。