放物線を描くホームランが打てる野球盤=「ダブルスラッガー VS スプリットエース」20141223-4

NHKおはよう日本、2014/12/23のまちかど情報室のテーマは、
「クリスマススペシャル!「”遊び心”に挑戦!進化するおもちゃ」」

甲子園の応援の音楽を口ずさみながら鹿島アナウンサーは、野球盤を運んできました。
野球盤も進化を続けているゲームです。

 
●放物線を描くホームランが打てる野球盤=「ダブルスラッガー VS スプリットエース」

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鹿島アナウンサーは、野球盤の開発を担当している古田さんを訪ねました。

初めて野球盤が発売されたのは昭和33年、1958年のことでした。
盤上の野球選手を作っていたのは、こけし職人の人たちだったそうです。
周りの枠のあたりは家具職人が手がけました。

14年後、昭和47年、1972年に誕生したのは、消える魔球の野球盤。
(鹿島アナウンサーもこの年に生まれたとか。)

その後も、人工芝の球場(昭和53年 1978年)

ドーム型球場(昭和63年 1988年)

時代とスタジアムの変化に合わせてどんどん進化してきました。

平成21年 2009年には電光掲示板と、実況が流れるタイプが登場。
ラジオで実況しているアナウンサーの声を使っています。

変化球も増えました。

50年以上変わらずにきたのが打撃。

今は放物線を描くホームランが打てるようになったんです。

これを実現させたのは、古田さんと技術者の高岸さんのコンビ。

古田 「ホームランを打ちたいんです。作ってください。」
高岸 「チャラいやつが来たな、という感じでした。」

開発のヒントは居酒屋で耳にした新しいバットの話題でした。
飛距離が伸びるという高反発のバット。
ホームランが出やすいということで、草野球をする人たちの間で大きな評判になっているということでした。

加工した金属の上に巻いてある、やわらかい特殊なウレタン素材がポイントでした。

この技術を野球盤に応用するために、試作を重ねました。
芯になる部分を斜めに削ります。
そこにゴムを巻きました。

試作品は100本近く。

試しうちをするうちに指の皮が薄くなったそうです。

上手くいったと思って社長のところに持って行きましたが、それは「ライナー」だということで、却下。
放物線を描くホームランに向けてさらに改良を続けます。

ハイスピードカメラで撮影して、分析をしたところ、ゴムの部品の一部が厚すぎることが判明。

その結果、思うような放物線のホームランが出るようになりました。

鹿島アナウンサーも、やらせてもらいました。
最後にホームランが打てました。

「慣れてくるば打てるようにつくりました。」


開発する側としては、毎年新しいものを作って生きたいということでした。

ピッチャーの側も、さらに鋭い変化球が投げられる用に進化しているそうです。

子どもたちが大きくなると、おもちゃに関心が薄れてしまいますね。
もうしばらくすると(我が家ではかなり先のように思いますが)孫のおもちゃのことが気になるのかもしれません。